アロマセラピーで快適な妊娠生活
心身のバランスの安定に役立つと人気のアロマセラピー。そのアロマセラピーを上手に取り入れて、快適な妊娠生活を目指しましょう。
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●アロマセラピーってなに?
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エッセンシャルオイルの香りにより精神的に、さらにアロママッサージも取り入れることにより肉体的に良い変化を与えることです。芳香浴やアロマバスはリラックス効果があり、手軽に楽しめる方法ですが、エッセンシャルオイル(精油)にはホルモン分泌に作用するものもあり、使用する時期や方法を守って行うことが必要です。最近はマタニティ向けのアロマセラピー教室もあります。
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●アロマセラピーはなぜ妊娠・出産に効くの?
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芳香成分が体に吸収される経路は2つあります。1つは鼻から吸入して脳神経に働きかけるルート。香りをキャッチしたという信号が、嗅覚をつかさどる「大脳辺縁系」、記憶領域の「海馬」を経て、自律神経系、内分泌系、免疫系の司令塔「視床下部」へと到達し、香りに対応した神経伝達物質が放出されます。例えばネロリなら、神経を鎮めるセロトニンが分泌されます。
あともう1つは、マッサージによって芳香成分が皮膚から浸透し、血管やリンパ液に吸収され、体内の老廃物の排出を促進します。これにより、体内から体をきれいにします。
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●妊娠中のエッセンシャルオイルの選び方は?
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エッセンシャルオイル(精油)は多くの化学物質から成り立ち、殺菌消毒、抗炎症作用など、さまざまな作用を併せ持っています。それらを有効に役立てるためにも、購入時は、100%ピュアなエッセンシャルオイルを選びましょう。購入時には、強力なホルモン作用や神経毒性を持つものを避けるため、妊娠中でも安全かどうか確認をしましょう。
安全に楽しむには、初期は芳香浴、エアフレッシュナー、中期以降はアロマバスや部分的なマッサージと、時期に応じて使い分けましょう。
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 妊娠中のエッセンシャルオイル   |
妊娠初期から使用できる
エッセンシャルオイル |
・ネロリ |
フローラルで上品な香り。強い緊張や不安感、疲労感があるときに、心を慰め、明るくしてくれます。不眠にも効果的。細胞成長促進や皮膚の軟化作用があり、妊娠線予防にも役立ちます。 |
・グレープフルーツ |
苦味と甘みの混じったさわやかな香り。気持ちをリフレッシュさせ、高揚させる働きがあるので、疲労回復、ストレス解消に効果的。利尿&解毒作用があり、むくみも緩和。 |
・マンダリン |
甘くさわやかな柑橘の香り。鎮静作用があり、不安やストレス、不眠の解消に効果的。体内の毒素を除去して、むくみも緩和。妊娠線予防にも役立ちます。腸の運動を促す働きも。 |
・オリバナム |
深く落ち着いたウッディーな香り。自律神経に作用して緊張やイライラを鎮めるとともに、集中力を高めてくれます。また、細胞成長促進や収れん作用があり、乾燥肌のトリートメントにも効果的。 |
・真正ラベンダー |
やさしいフローラルナ香り。心身の鎮静作用や殺菌、消毒、鎮痛、免疫力アップ、細胞成長促進などの作用を持ち、応用範囲の広い精油。心身ともにリラックスさせてくれます。 |
・イランイラン ・オレンジ ・ティトリー ・パルマローザ ・フランキンセンス ・レモン など |
※ラベンダーにはいろいろな種類があります。妊娠中は必ず妊娠中は必ず真正ラベンダーを使用しましょう。
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初期は避け、妊娠中期以降に使える
エッセンシャルオイル |
・ゼラニウム |
バラに似た甘い香り。心身のバランスを調整する働きに優れ、ホルモン分泌に作用します。神経の緊張を解きほぐし、感情的な動揺を安定させ、回復させる効果もあります。 |
・ローズオットー |
甘く高貴な香り。心身をリラックスさせ、ストレスが原因で起こるさまざまなトラブルに有効です。とくに子宮強壮など、女性生殖器に作用します。 |
・サンダルウッド ・ジュニパー ・パイン ・パチュリー ・ローマンカモミール など
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使用を避けるエッセンシャルオイル |
・アニス ・アンジェリカ ・キャロットシード ・シナモン ・スパイクラベンダー ・タラゴン ・ラバンジン ・レモンユーカリ など |
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●妊娠中アロマセラピー入門
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エッセンシャルオイル1滴は約0.05mlですが、高濃度なので原液では使いません。必ず1%以下の濃度に希釈して、使いすぎないよう注意しましょう。安全に楽しむために処方を守りましょう。
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 妊娠中のアロマセラピー入門   |
芳香浴 |
エッセンシャルオイルは揮発性があり、熱を加えることにより香りが立ちます。アロマポット(アロマバーナー)の皿に水を入れ、エッセンシャルオイルを数滴落とし温めると、芳香を蒸気で拡散することができます。エッセンシャルオイルには殺菌作用のあるものが多く、空気を清浄にする作用も。
おすすめブレンド
・フランキンセンス 2滴
・スイートオレンジ 3滴
イライラや不安感の緩和、安眠に。フランキンセンスには呼吸を深くさせる働きがあり、スイートオレンジには疲労やストレスを緩和し、リラックスさせる効果があります。 |
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エアフレッシュナー |
スプレーボトルに5ml(小さじ1)の無水エタノールを入れ、エッセンシャルオイル5滴を加えてよく混ぜます。さらに精製水25mlを加えてよく振ると、30mlのエアフレッシュナーの出来上がり。におい消しにも重宝します。
おすすめブレンド
・ティトリー 2滴
・パルマローザ 2滴
・レモン 1滴
気持ちが落ち込んでいるときや、憂鬱なときに。森林の香りがするティトリーやさわやかな香りのパルマローザ、レモンには、心身ともに生気をよみがえらせる効果が。 |
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アロマバス(妊娠中期以降に) |
好きな香り、または目的にあったエッセンシャルオイルを大さじ2杯の天然塩に加えて、よく混ぜてからお湯に入れます。こうすると、香りの分子がお湯に広がりやすくなります。肌がデリケートな人は柑橘系のエッセンシャルオイルが刺激になることもあるため、塩の代わりに大さじ1杯の牛乳やはちみつでもOK。エッセンシャルオイルは1回の入浴に5滴以内が適量です。免疫力を高める真正ラベンダー2滴、殺菌・消毒作用のあるパルマローザ2滴、レモン1滴のブレンドは風邪の予防に有効です。
おすすめブレンド
・ゼラニウム 2滴
・グレープフルーツ 3滴
むくみや便秘の解消に。グレープフルーツは利尿作用があり、体内の毒素を除去する働きが。ゼラニウムは浄化力が強く、ホルモンのバランスを調整する働きに優れています。 |
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マッサージ(妊娠中期以降に) |
遮光瓶にアーモンドオイルを30ml入れ、目的に合うエッセンシャルオイル6滴を加えてよく混ぜます。1回の使用は5〜10ml。調合したオイルは1週間ほど保存できます。
おすすめブレンド
・アーモンドオイル 30ml
・ネロリ 3滴
・フランキンセンス 1滴
・マンダリン 2滴
妊娠線予防に。ネロリには表皮の代謝を助け、肌の弾力性を改善させる働きが。フランキンセンスには肌に活力を与え、マンダリンには腸の運動を促す働きがあります。 |
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