妊娠中のイライラ

おなかに赤ちゃんがいる、女性としてとても幸せな時期なのに、なぜかイライラすることがあります。どうしてそうなるのか、理由を知れば解決の糸口も見つかるはずです。

■ 妊娠中イライラすることがあるのはなぜ?

イライラが起こりやすいとされるのは妊娠初期と後期です。まず初期はつわりが起こります。つわり中は吐き気に不眠、倦怠感といった症状が持続して気分が晴れません。加えて、妊娠を継続させるためのホルモンが増加するなど、ホルモンの分泌が激しく変化し、身体的にも精神的にも不安定になりやすいといわれています。

後期は、大きくなったおなかによって腰が痛い、動きにくい、おなかが圧迫されてよく眠れないなど身体的な負担が生じるうえ、分娩に向けてホルモンの分泌も変化します。差し迫った出産に対する不安もあるでしょう。初期同様、急激な身体的変化に、ホルモンバランスの乱れが重なり、イライラは起こるとされています。

これら以外にも社会的心理的要因も見逃せません。たとえば、夫婦関係がよくない、子どもを持つことに葛藤がある、夫や家族の心理的支援が不足しているなど。よく考えると何か原因がある、そういう場合も少なくありません。

 

■ イライラはおなかの赤ちゃんに影響する?

おなかの赤ちゃんのためには、ママ自身がゆったりとリラックスした気持ちでいるのがいちばん。というのも、人間はストレスを感じると血管が収縮し、血圧が上がりますが、胎盤や臍帯の血管も例外ではありません。ストレスを感じると収縮するので、おなかの赤ちゃんに必要な酸素や栄養を運ぶ血液が、赤ちゃんにまで十分行き渡らないということが起こりえます。その結果、胎児の発育不全という結果も否定できません。

ですが、おなかの赤ちゃんに影響するほどのストレスというのはよほどのものです。たとえば、何か持続した恐怖というような絶え間ないストレスにさらされない限り、日常的、一般的に起こる範囲でのストレスであれば、それでおなかの赤ちゃんがどうこうなるということはほとんどないでしょう。赤ちゃんがおなかにいる約10ヶ月間、普通に暮らしていればイライラや不安を感じることも当然あります。穏やかに過ごしたいのはもちろんですが、多少のイライラは心配いらないでしょう。

 

■ イライラや不安はどうすればいいの?

過敏になった妊娠中の精神状態を、育児が待っている産後に持ち越さないためには、初期、後期とも、とにかく人に話して不安やイライラを解消しておきましょう。パパをはじめとする家族、友人、助産師さん、医師、だれでもかまいません。自分だけでため込んでそれが心の傷になってしまわないように話をしてみましょう。

出産や育児がどのようなものかわからず、何を不安に思っているのか自分自身わからないこともあります。出産や育児そのものだけではなく、自分が母親になるということがどういうことなのか不安に思う人もいるでしょう。そんなときには、まわりの経験者に聞いてみたり、助産師さんに不安を訴えてみましょう。話をしたり、聞くなかで、少しずつ出産や育児に対するイメージは作られていきます。漠然としたものが少しずつイメージとしてつかめるようになると不安も少しずつ解消されていくはずです。

パパや家族との関係など社会的な要因もできるだけ妊娠中に解決しておきましょう。自分でも原因がわからずイライラしたり不安に思うときも、パパや家族にまず話してみましょう。話をすることで自分のイライラや不安の原因が整理され、見えてくることもあります。そこから解決の糸口が見つかることもあるのです。産後の育児を楽しむためにも、ママ自身の環境を整えて、赤ちゃんを迎えてあげましょう。

妊娠初期(1〜4ヵ月)のママへ