内診

妊娠したら必ず受ける検査「内診」。苦手、嫌い、受けたくないという人も多いと思います。では内診がどうして必要なのか、内診で何がわかるのか覚えておきましょう。

■ 内診ってなに?

内診とは直接診ないとわからない子宮のトラブルを発見するために必要な検査です。

 

■ 内診には何種類の検査があるの?

ひとくちに内診といっても、ママが内診台に乗ったときに受ける検査には目的別に3つの種類があります。先生が片手の指を膣内に挿入し、もう片方の手をおなかに当てて診る「双合診」。膣鏡という器具を子宮口近くまで挿入して診る「膣鏡診」。医学的に内診という場合、この2つの検査のことを言います。また、経膣プローブという器具を挿入して超音波を当てる「経膣超音波検査」も、内診台で行われる検査のひとつです。

検査方法 何がわかるの?
双合診 片手の指を膣に挿入し、もう片方の手でおなかを押さえるようにして、子宮口や子宮頚管を直接、子宮全体の大きさやかたさを間接的に触って診ます。 子宮口がやわらかくなって開いてくると、流産や早産の恐れがあります。この子宮口の状態は、直接触って診ないことには、ほかのどの検査でもわかりません。
膣鏡診 膣鏡という器具を挿入して膣を押し広げて観察します。器具を奥深く、子宮口の近くまで挿入するため、ママが苦痛に感じることも。 子宮頸がんやポリープの発見に役立ちます。子宮口付近がただれてびらんになっていないかや、おりものの異常、カンジダ膣炎などの感染症にかかっていないかを調べます。
経膣超音波検査 直径3cmほどの棒状の器具(経膣プローブ)を膣に挿入し、超音波で子宮内の様子を観察します。主に妊娠初期に行われる検査です。 胎児の心拍を確認して妊娠を確定したり、妊娠初期の胎児の発育の具合や、多胎かどうかを調べることができます。子宮筋腫や卵巣のう種を発見することもできます。

 

■ 妊娠時期で内診の内容も変わります

妊娠初期・中期・後期、そして出産。妊娠時期によっておきやすいトラブルは変わります。そのトラブルを未然に防ぐため、医師が内診で注意するポイントも当然違ってきます。

妊娠初期 妊娠しているかどうかを判断
妊娠すると子宮はやわらかくなり、少しずつ大きくなるので、双合診で子宮
の大きさやかたさを調べます。そして、経膣超音波で胎児の大きさや心拍
数を確認。内診は妊娠の確定には必要な検査です。


妊娠中〜後期 早産の兆候がないかを確認
子宮口が開いていないか、やわらかくなっていないか?子宮全体がかたく
なっていないか?などを双合診で調べます。妊娠経過が順調な場合、この
時期は異常がない限り内診を行わない産院もあります。


出産時 お産の進み具合をチェック
予定日近くになると、赤ちゃんの下がり具合や子宮口の開き具合を双合診
で、破水や出血の有無を膣鏡診で診るようになります。このチェックはお産
本番中も行われます。
  

 

内診でどんなトラブルがわかるの?

内診で発見できる代表的なものを説明します。こうしてみると内診の大切さを改めて実感できると思います。

流産・早産 妊娠22週未満のうちに胎児が子宮の中で育たずに残念な結果になってしまったり、体外に出てきてしまうのが流産です。妊娠22〜37週未満で、まだ赤ちゃんがおなかの外の世界で十分に生活できるくらい発育・成長していないのに、分娩を迎えてしまうのが早産です。
ポリープ 子宮頸管の粘膜にできる、やわらかい良性の腫瘍です。ポリープがあると、炎症や出血の原因になりやすいので、胎盤などが安定してきた4ヶ月以降に摘出することになるでしょう。
児童骨盤不適合 胎児の頭の大きさが、分娩のとき通り抜けるママの骨盤の幅よりも大きくて難産が予想されること。臨月に胎児の下り具合を双合診で調べて、疑いがあればX線で診ます。
卵巣嚢腫 卵巣にできる良性の腫瘍で、卵巣に水や粘液がたまってこぶのように腫れてしまうものです。嚢腫部分を摘出する場合は、安定期に入ってすぐのころに手術するようです。
子宮頸がん 子宮の入り口付近にあたる頸部にできるがんです。子宮頸がんは初期に発見できれば100%治るといわれ、手術も簡単な形で済みます。早期発見のためには1年に1回がん検診を受けることが必要です。

妊娠初期(1〜4ヵ月)のママへ