出生前診断

赤ちゃんがおなかにいるときに先天異常があるか調べる診断ですが、受ける前に慎重に考えましょう。

■ 出生前診断ってなに?

出生前診断とは赤ちゃんがお腹にいるときに先天異常があるかどうかを調べる診断のことです。先天異常とひと口に言っても、生後に生存できないようなものから、元気に生活できるものまであり、さまざまです。

また、ママの年齢とは関係なく起こるものもあれば、ダウン症のように高齢になるほど確率が高くなるものもあります。

 

■ 出生前診断は、受ける前に慎重に考えましょう

出生前診断に必要な検査は、妊婦さんから希望がある場合のみに行われます。医療側は出生前診断の情報を提供しても、積極的に勧めることはありません。大切なのは検査を受けた後に悩むのではなく、検査前に「本当に受ける必要があるのか、もし受けた場合は診断結果をどう受け止めるか」についてよく考え、夫婦で話し合っておくことです。

また、検査についても正しい知識を得ておくことも必要です。そして、診断の結果わかる先天異常について、それがどんな病気なのか情報収集する必要があります。倫理的な問題や人生観にも関係する重大なことなので、十分に話し合い慎重に決めましょう。

 

■ 検査の種類は?

出生前診断は超音波検査のほか、母体血清マ−カ−テスト、羊水検査、絨毛(じゅうもう)検査などがあります。検査が行われる時期、検査の方法などについて紹介します。

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出生前診断種類 超音波診断
定期健診などで一般に行われている超音波診断ですが、たまに異常が見つかることもあります。ただし、これはかなり不確実なもの。通常は赤ちゃんが元気かどうかの判断を行うものです。
出生前診断種類 トリプルマーカー検査
妊娠15〜20週に母胎の血液のいくつかの成分を検査して、ダウン症や18トリソミー、神経管奇形などの可能性を調べる検査です。胎児への影響はありませんが、診断結果はあくまでも確率。結果の数値をどう受け止めるかは、妊婦さんにゆだねられます。その数値を高いと思うか、低いと思うかは人それぞれですから、検査を受ける前には慎重な判断が必要になります。
出生前診断種類 羊水検査
妊娠14週以降におなかから子宮に注射針を刺し、羊水を採取して調べる検査。染色体異常の有無などについてはかなり正確な判断ができますが、症状の程度まではわかりません。また、0.3%程度の頻度で流産などのトラブルが報告されています。
出生前診断種類 絨毛(じゅうもう)検査
妊娠8〜12週ごろに胎盤の元になる絨毛組織を採取して行う検査。染色体異常や先天代謝異常、遺伝性の病気などがないかどうかの確認ができます。母胎の血液が混じらなければかなり正確な判断ができますが、流産のリスクが1〜3%とやや高くなります。また、この検査ができる施設はまだ非常に限られています。