妊娠後期の検査A

健診は、トラブルがなければ、妊娠7ヶ月ごろまではだいたい3〜4週に1回のペース。産院によっては違いはありますが、妊娠後期には2週に1回、予定日が近づいてくると週に1回のペースになることが多いようです。妊娠後期と予定日前の健診では、赤ちゃんやママのどういったことを検査しているのか学びましょう。

■妊娠後期、予定日が近づいたらする検査

出産予定日が迫ってきたら、産院によって検査の方法や回数に違いがあるものの、赤ちゃんとママがお産に耐えられるかなどを診ます。医師は、その結果によって、お産スタイルや医療処置が必要かどうかなどを判断します。

    
★NST(ノンストレステスト)(妊娠中・後期からベビーの心拍数と子宮の収縮状況を確認)

ノンストレステストは「胎児心拍モニタリング」とも呼ばれ、妊娠中・後期に行われる検査です。横になり、赤ちゃんの心拍数とママの子宮収縮の状況を調べることができる「分娩監視装置」という医療器具をおなかにつけ、30〜40分安静にして測ります。このときママがゆったりした状態で受けるのが第一条件です。

医師は、心拍数の変動の様子や胎動の回数、ママの子宮収縮との関連性などを診て、赤ちゃんが元気かどうか、分娩に耐えられるかどうかなどを診断します。お産が始まってからも、この装置で赤ちゃんの状態をチェックすることができます。

    
★CST(子宮刺激ストレステスト)(子宮の収縮に赤ちゃんが耐えられるかを診ます)

胎盤や臍帯の働きが悪くなり、胎児に酸素が送られなくなった状態や低体重児の場合などにすることがある検査です。NSTと同じように、分娩監視装置を装着し、オキシトシンと呼ばれる薬を投与したり、乳頭を刺激したりすることで子宮の収縮を誘発。これで、胎児が子宮の収縮に耐えられるかどうかなどを診ます。

この検査は必ずするものではないので、しない産院もあれば、妊娠38週ごろにする産院、予定日を過ぎた頃にする産院などあります。予定日を過ぎ、胎盤機能が低下している可能性がある場合、帝王切開や吸引分娩などの医療処置を行うこともあります。

    
★胎盤機能検査(赤ちゃんを守る胎盤の機能を確認する検査)

予定日を過ぎてもお産の兆候がない場合に行う検査です。尿や血液中に含まれているホルモン量を量り、胎盤機能が低下していないかを確認。医師は、超音波検査の結果も併せて、胎盤の機能を判断します。

胎盤機能が低下すると、胎児が危険な状態になることもあり、結果によっては帝王切開になる可能性もあります。この検査を行っていない産院もあります。

    
★骨盤X線検査(経膣分娩が難しそうなときに実施する検査)

骨盤X線検査は、妊娠後期に入り、お産が近くなった頃に行う検査です。赤ちゃんがスムーズにママの骨盤を通り抜けられるかどうかを確認します。その結果で、医師は、経膣分娩と帝王切開のどちらを選ぶべきかを判断します。

身長が低めのママや骨盤が狭いママには、骨盤X線検査をすることが多いようです。また、赤ちゃんが少し大きめの場合にも行うことがあります。(お産が近くなった頃には、赤ちゃんの体はほぼ出来上がっており、X線の影響を受ける心配はありません)

 

■毎健診とも問診は大切

健診結果を元に、現在のママの体やおなかの赤ちゃんの状態などを医師が説明してくれます。健診時の結果だけでは判断できないこともあります。日常生活で気になっている症状があれば、たとえ健診の結果にでていなかったり、症状が治まっていたりしていても、医師に相談してください。「先生が忙しそうだから、なかなか質問ができない」というママもいるようですが、気がかりな症状を報告することで、それについてのきちんとした検査をする必要があると医師が判断することもあります。遠慮せずに、気がかりは相談するようにしましょう。

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