さかご(逆子)について

さかごと聞いただけで、帝王切開のお産を連想し不安になるママも多いでしょう。ですが、最後までさかごが直らない人は5%以下と少数です。また帝王切開も安全性が確立されています。医師に相談し、不安がらずにさかごと向き合うことが大切です。

■さかごとはどういう状態なの?

胎児は普通、頭を下にしています(頭位)が、頭を上にした姿勢でいることを「さかご」といいます。妊娠後期に入る28週以降の健診でさかごと診断された場合は、医師は妊婦さんに告げることが多いみたいです。

さかごになりやすい体質というのはとくにありませんが、1度さかごになってしまうと直りにくい状態というのは存在します。なかでも切迫早産でおなかが張りやすい人は、子宮収縮によって胎児の動きが制限されるので直りにくくなる可能性もあります。

 

■さかごになる原因は?

さかごのなる原因にはいろいろな説があり、まだ明らかではありません。一時的にさかごになっても28〜32週くらいまでなら、羊水の量が多いため頭位に直る可能性は十分あります。しかし、33週以降は週数が進むほどさかごが直りにくい傾向になります。とくに、胎児の体にへその緒が絡みついていたり、子宮筋腫などが胎児の動きを邪魔していると、早い時期であっても頭位に戻るのが難しくなります。

 

■自覚症状はあるの?

さかごの自覚症状としては、胎動の位置の変化が挙げられます。おなかの下のほうで胎児の足がもぞもぞ動いているように感じられる人もいます。ですが、個人差が大きく、必ずしもすべての人が自覚できるわけではありません。

 

■お産までに直らなければどうなるの?

さかごのまま出産にいたる人は少なく、全体の3〜5%といわれています。出産の方法は経膣分娩と帝王切開の両方の可能性がありますが、現在は安全性を重視して帝王切開することが多く、さかごの出産の約95%を占めています。

出産が間近に迫りつつある妊娠10ヶ月に入ってもさかごの状態が続く場合は、あらかじめ予定しての帝王切開を選択するケースが多くなります。手術日は、産院の方針や母子の状態により異なりますが、普通は妊娠38週くらいに予定しますですが、母体の状況により多少早い時期でも緊急に帝王切開を行うこともあります。

 

■さかごのママが気をつけることは?

さかごのときはおなかが張りやすい傾向があります。早産を引き起こす心配があるので、なるべくおなかが張らないように無理な運動は避けることが大事です。とくに切迫早産と診断されている人は、おなかが張りがちになるさかご直しは禁物です。

さかごのママは破水に注意してください。破水すると、頭位なら頭が栓のような役目を果たし羊水の急激な流出を防ぎますが、足やひざが先に出てしまうと子宮口のすきまから羊水が大量に流れ出してしまう可能性も。その際、羊水と一緒にへその緒が出てしまうと圧迫されやすく、赤ちゃんが酸欠状態になり非常に危険になります。破水したら急いで産院に連絡しましょう。

 

■さかごの予防はどうするの?

残念ながら、さかごを完全に予防する方法はありません。ただ、さかごが頭位に直った直後に再びさかごに戻らないようにするには、腹帯をし、おなかの両側を丸めたタオルで固定させ、胎児の頭を安定させる方法などがあります。

 

■さかご直しはどうするの?

さかご直しは、必ず医師や専門家の指導を受けて行うのが原則!さかごの状態はただでさえおなかが張りやすいので、無理にさかご直しを行うと早産を引き起こす可能性もあります。自己判断ではじめたり、無理は禁物です。

 

■ こんな場合はどうなの?

Q:さかごがすぐに直る人となかなか直らない人の違いは?

A:ママの体質などによる違いはないと思われます。胎児がたまたますんなり向きを変えて直る場合と、そうでない場合があります。ただし、早産傾向の強い人は、子宮収縮によって胎児が動きにくくなるため、さかごが直りにくくなると考えられます。

 

Q:赤ちゃんが大きめだと、さかごは直りにくいの?

A:胎児が大きめであっても、羊水の量が十分なら体の向きを変えやすいため頭位に直る可能性が考えられます。逆に胎児が小さめでも羊水の量が少ない場合は、頭位に直りにくいこともあります。

 

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