妊娠とたばこ

たばこは身体に悪影響をあたえます。大人になった私たちと、子供とでは影響の大きさは同じではありません。「たばこを吸う人の3人に1人はたばこによって死ぬ」と言われますが、妊娠中、育児中に喫煙することで、自分だけでなく、子供も同じ道に引き込んでしまいます。子供の未来を大切に思うのなら、しっかりと考えましょう!

■ 妊娠中にたばこを吸うとどうなるの?

「妊婦はたばこを吸ってはいけない」とよく言われますが、それはなぜでしょう?「たばこを吸っていたから悪いことが起こった」と身近な人から聞くことはなく、影響を実感するのは難しいかもしれません。しかし、妊娠中に喫煙していた人としていなかった人を比較すると、明らかな差があることがわかっています。では、どのような害があるのでしょうか?


@ニコチンの影響で赤ちゃんが低体重に
たばこに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあります。ママの体内にニコチンが入り、血管が収縮すると、子宮や胎盤の血液循環も悪くなってしまいます。赤ちゃんは胎盤を通してママから酸素や栄養をもらっているので、胎盤の血液が不足すると、赤ちゃんが受け取る酸素や栄養の量も少なくなり、発育が阻害されます

A流産・早産率が高くなり胎盤機能も低下
たばこに含まれるさまざまな有害物質が母子の健康に悪影響を与えます。それにより、喫煙者は非喫煙者に比べ自然流産の頻度が約1.5倍も高くなり、早産の確率も喫煙本数に比例して高くなるという報告があります。
また、胎盤が早くはがれてしまう病気(常位胎盤早期剥離)が起こる可能性も高いといわれています。これは処置が遅れると母子ともに危険な状態に陥ることもある、非常に怖い病気です。

B胎児奇形を引き起こすことも明らかに
一部の胎児奇形についても妊娠中の喫煙の影響が指摘されています。例えば、口唇裂(唇が裂ける奇形)、口蓋裂(口の中が裂ける奇形)、腹壁破裂(腸が飛び出す奇形)などが、喫煙と関係しているという報告があります。

C子供が大きくなっても妊娠中の喫煙の影響が
妊娠中の喫煙の影響によりのちのちの学力や身長が低くなる傾向があることが報告されています。

 

■ 身近な人がたばこを吸っていたら?

ママ自身はたばこを吸っていなくても、同じ空間にいる人が日常的にたばこを吸っている場合、同じ影響がでると考えられています。パパが喫煙者ならたばこの影響の大きさを理解してもらい、愛する家族のこれからのためにも、禁煙に踏み切ってもらいましょう。どうしても禁煙が無理な場合は、せめてたばこを吸うときは外かベランダに出てもらうよう説得しましょう。

 

■ 禁煙に成功するにはどうしたらいいの?

禁煙 開始日を決めて、きっぱり禁煙!
禁煙を成功させるポイントは、禁煙を開始する日を決め、その日からきっぱりやめてしまうことです。そしてたばこをやめる理由を自分自身ではっきり確認し、納得して決心してください。また、ライターや灰皿、たばこに関係するものは捨ててしまいましょう。

禁煙 妊婦仲間やパパと協力して一緒に禁煙を
禁煙生活では、一緒に禁煙する仲間をつくると励みになります。パパも喫煙者の場合、「2人の赤ちゃんを守る」ということを目標にし、2人で禁煙しましょう。ママが必死で我慢している横でパパがスパスパたばこをすっているのは考えものです。

禁煙 たばこの誘惑に負けそうなときは赤ちゃんをイメージして
禁煙を始めると体内からニコチンが減ってくるので、体がニコチンを要求しはじめます。それに勝つには、ガムを噛んだり、赤ちゃんの超音波写真を持ち歩くなど上手に気分転換をすることが大切です。

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