胎児の大きさ
おなかの赤ちゃんの大きさは、妊娠中の心配事の1つといえるでしょう。けれど、赤ちゃんの発育には大きな個人差があり、標準の発育線内でなければ異常というわけではありません。「大きい」「小さい」といわれたときの、本当の意味をきちんと知っておくと安心ですね。
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●胎児が「大きい」「小さい」ってどういうこと?
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胎児の大きさは、たいてい超音波検査によって診断されます。一般的には、胎児の推定体重が、妊娠週数の体重分布の大きいほうから10%のラインより多ければ「大きい」、小さいほうから10%のラインより少なければ「小さい」、間の80%以内なら標準であるというふうに判断します。
胎児の大きさの判断基準は医師によって異なることがあります。そのため、本当に問題があるほど大きい(または小さい)のか、心配のない範囲なのかは医師に確認してみるといいでしょう。
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●胎児が「大きい」といわれました |
胎児の「大きい」と言われた場合は、まず両親からの遺伝などの正常因子による影響が考えられます。とくに異常因子が見つからず、両親のいずれかもしくは両方が背が高いケースでは、胎児が多少大きめでも遺伝による個人差の範囲としてとらえ、それほど気にしなくても大丈夫です。
ただし、母体が糖尿病を抱えている場合など、異常因子の影響によって胎児が大きいと考えられるケースでは、十分気をつけなければなりません。糖尿病が原因の巨大児は、体格が大きいのにもかかわらず体の機能が未熟であることが多く、出生直後に呼吸障害や臓器障害を起こす恐れもあります。
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●胎児が「大きい」場合、出産はどうなるの? |
一般的に見て、胎児が大きい場合は、難産になる可能性が高くなります。もちろん、分娩の進行状況を決める要素は胎児の大きさだけではありません。
大きい胎児にもいくつかのタイプがあります。頭だけが大きめの胎児もいれば、全体に体格ががっしりしていて、普通は体の中で一番大きい頭よりも肩幅のほうが大きい胎児もいます。この場合、頭が順調に産道を通過しても、肩が引っかかって出てこられない肩甲難産になる可能性もあります。
明らかに4000〜4500g以上の体重と予想される胎児に多く、経膣分娩を行うと鎖骨を骨折したり腕の神経に障害が出る恐れがあるため、あらかじめ帝王切開を選択する確率が高くなります。
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●胎児が「小さい」といわれました
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胎児が「小さい」と言われた場合の原因には、両親からの遺伝や母体の環境などの正常因子をはじめ、母体の抱える病気や胎児自身の抱える問題による異常因子も存在します。特に、母体が妊娠中毒症やぜんそくなどを抱え、症状が悪化しているときは、母体から胎児に酸素や栄養が十分に送られなくなるため、IUGR(子宮内胎児発育遅延)といって、なんらかの異常を伴う胎児の発育障害が起こりやすくなります。
実際は「小さい」と言われた胎児の約8割は正常です。ですから、胎児が小さいからといって、大きくしようと焦る必要はありません。胎児を大きくするためにママがたくさん食べても、ママが太ってしまうだけです。小さくても健康なら問題はないし、原因となる母体の病気などがあれば、その治療を行うことが先決です。
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●胎児が「小さい」場合、出産はどうなるの?
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正常な低体重児であれば、経膣分娩を行ってもそれほど影響はないのですが、病的な原因があって小さい場合は、経膣分娩を行うことが難しいケースもあります。
胎児が小さいと、経膣分娩を行っている途中でも胎児の心拍が低下するなどで、緊急に帝王切開に切り替えられる確立は通常より高くなります。
出生体重が2500g未満の赤ちゃんを低出生体重児と呼んでいます。低出生体重児のなかでも、在胎週数が少ないと、体の機能が未熟である場合もあります。しかし、37週以降の正期産の時期に生まれた場合なら、たとえ2500g未満でも、平均的な体重で生まれた赤ちゃんと同じように成長していきます。
つまり、在胎週数や生まれた赤ちゃんの健康状態が問題になるのであって、実は出生体重を2500gのラインで切って判断するのはあまり意味がないようです。
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●ママのおなかの大きさと胎児の大きさの関係は? |
ママのおなかの大きさが、週数のわりに極端に大きいときや小さいときは、胎児の大きさと関係している場合があります。しかし、ママ自身の体格や胎児の姿勢によってもおなかの見た目の大きさは異なり、ママが太めだと大きく見えるし、胎児が前後ではなく横を向いていると小さく見える場合もあります。また、胎児が普通の大きさであっても、羊水の量の多い少ないによってもおなかの大きさは大きく違ってきます。
もちろん、胎児の大きさはおなかの大きさではなく、超音波検査によって診断されるので、見た目はあまり気にする必要はないでしょう。
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