突然のトラブル(出血)

妊娠中の出血は、流産・早産につながる危険な兆候の場合がありますが、それほど心配のない場合もあります。突然の出血でもパニックにならずに、冷静に対処しましょう。

■ 妊娠中の突然の出血の原因は?

妊娠中の出血の原因は時期によって違います。妊娠初期に出血する原因は、切迫流産、子宮外妊娠、胞状奇胎(胎盤になるはずの絨毛組織が水腫化したもの)などの妊娠に伴う異常の場合と、子宮口のびらんやポリープなどの婦人科的異状による場合が考えられます。

妊娠中〜後期の出血では、切迫早産、前置胎盤、頻度は低いけれども常位胎盤早期剥離など緊急を要する異常の場合と、感染による膣や頸管の炎症など婦人科的異状による場合が考えられます。

いずれも少量の出血ならばそれほど緊急性はありませんが、妊娠に関する異常が原因ですと緊急性が高い場合があるので、注意が必要です。

 

■ 受診したほうがいいの?

出血が1回だけで、量が少なく、しかもおなかに痛みがないようならば、緊急性は低いと思われます。家で安静にして、しばらく様子を見てもいいでしょう。

また、おりものがピンク色に染まった程度なら、次の健診のときに報告をするのでも問題ないでしょう。ただし、出血があったのにすぐに受診しない場合は、あまり時間をおきすぎて報告するのはよくありません。次の健診が1ヶ月も先ならば、近いうちに1度受診してみてください。

多量の出血、少量でもおなかに痛みを伴う場合や、ずっと出血し続けている場合は、早めに受診する必要があります。いずれにしろ本人の自覚によって受診するしか、流産・早産を防ぐことはできません。判断に迷うようなら、医師に相談してみましょう。

 

■ 突然の出血の対処法は?

 

シーン別対処法
基本の対処法
@ 出血の量を確認
生理で出血が多い日のように大量なのか、下着にちょっとつく程度なのか。量が多いほど、緊急の処置が必要な可能性が高くなります。

A 時間を確認
出血に気づいたのがいつなのかは、経過を知る上でも、大切な情報です。必ず確認を。

B 症状を確認
出血だけでなく、おなかに痛みがないかどうかを確認します。痛みがある場合は、その時間もチェックします。また、頭痛や吐き気などの有無も確認しましょう。

C 胎動を確認
妊娠中期以降のママの場合は、胎動の有無も確認。

D< 病院へ相談or家で安静に
出血量や症状を見て、病院へ相談するかとりあえず家で様子を見るか判断します。わからない場合は、遠慮せず病院へ連絡して、指示してもらいましょう。家で様子を見る場合は、ナプキンを当て、体を冷やさないようにし、安静に過ごしましょう。

@家で
たとえ家で1人のときでも慌てずに「基本の対処法」を参考に対応しましょう。
A運転中
運転中に出血したような違和感があったら、まずはトイレに行って確認を。落ち着いて車を止められるところで降りて、「基本の対処法」を参考に対応しましょう。
B電車の中
最寄の駅で降りて、トイレで出血の量と症状の確認を。痛みを伴ってつらい場合は、駅員さんに相談しましょう。
C外出先(近距離)
まずはトイレで「基本の対処法」の確認事項をチェックして。すぐに病院へ行かなくてもいい程度の状況であっても、なるべく早く家に帰って、安静にして様子を見るようにしましょう。
D外出先(遠距離)
旅行などで家から遠く離れた場所で出血した場合は、そこで入院することになる可能性もあります。母子健康手帳と健康保険証は必ずもって行きましょう。たとえ出血量がたいしたことなくても、宿泊先で安静に様子をみて下さい。無理をせず、場合によっては日程の途中でも切り上げて、帰宅する決断も必要です。
E入浴中
量や時間などがわかりにくいので、すぐに上がって、ナプキンをあてて様子を見てください。

 

■ 予防法はあるの?

おなかが張ると出血しやすくなる傾向があるので、がんばりすぎない、足・腰を冷やさない、などを心がけましょう。出血は原因がわかっていれば対処の方法もありますが、あらかじめ予防するのは難しいもの。買い物で重いものを持ったり、ずっと立ちっぱなしでいたりなどの無理はくれぐれもしないように心がけましょう。

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