会陰切開
肛門と膣の間の皮膚である会陰部が、産道を下りてきた赤ちゃんの頭に押されて切れるダメージを最小限にとどめ、分娩をスムーズにするための方法です。会陰部は、赤ちゃんが下りてくるのに伴い、薄く伸びるものですが、その伸び方の限界には個人差があります。赤ちゃんの頭がつかえないように、また会陰部の皮膚がギザギザに裂けたり、肛門のほうへ大きく裂けたりしないよう、あらかじめ先の丸いはさみで切ります。
人工的な傷は直線的で治りも早いのですが、自然に裂けた傷は複雑で治りにくく、傷口が腫れて痛みも強いといわれています。そこで、分娩途中に赤ちゃんの頭が見えたままの状態(発露)になったときに、会陰部に2〜3cmの切開を行います。切開する場所は、分娩の状況によって主治医が判断します。傷は分娩後に縫合し、4〜5日後には抜糸をしますが、溶ける糸を使用して、抜糸の必要がない場合もあります。現在では、痛みの少ない手術方法も工夫されているようです。
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