妊娠糖尿病
軽症のうちは自覚症状があまりなく、尿糖が出て初めて気づく場合もあります。妊娠糖尿病がある場合は、母体や胎児の異常の発症率が高くなり感染症にもかかりやすくなります。胎児は余分な糖を供給され、奇形や発育不全、巨大児になることもあります。妊娠前には糖尿病の症状がまったくなかった人が、妊娠をきっかけに軽い糖の代謝異常を引き起こすことがあります。妊娠という負荷が体にかかったことで起こり、産後はほとんどの人が正常に戻ります。
糖尿病そのものの原因は、遺伝的な要素と、環境的な要素があります。環境的な要素は、食べすぎや美食、肥満、運動不足、ストレスなど食生活と関係が深く、主な原因になります。治療は、基本的には食事療法で、1日に摂る総エネルギーをきちんと守り、適正なカロリーの食事をします。主治医からの指示のもと、食生活の改善とともに、適度な運動も必要です。適正な血糖値を調べたり、食事療法のために、管理入院を行うこともあります。
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